社会

'10年生まれの20歳は、新人類世代でいえば16歳

ここ2年ほどは対前年比で減少している日本人の平均寿命ですが、戦後は基本的に右肩上がりで上昇してきました。要するに「個人の人生が長くなった」わけです。この事実はあまりに基本的な常識ように思われますが、当然僕たちが自分の人生を捉える視点にも大き…

お客様=神様の暴走は誰が止めるか問題

まったく大事とは思えない。「万引きの罪ってオッキーナ!」 / freeheelskiing_2 一部の悪質なクレーマーに悩まされる接客業の現場、という問題はツイッターでもしばしば話題になります。多くの人と同様に僕も違和感はずっと持ち続けていて、特に友人の生々…

明日の当事者である自分のために@『困ってるひと』 大野更紗

困ってるひと (ポプラ文庫)posted at 2012.6.24大野更紗ポプラ社売り上げランキング: 275Amazon.co.jp で詳細を見る 大野更紗さん(@wsary)の『困ってるひと』が文庫化したようです。読んだのは昨年単行本が出た頃なのですが、ずっと上手いこと言葉にできず…

生活保護と不正受給についての基本的な事実

UX Help / betsyweber 生活保護という制度は、僕たち日本に住む者にとって非常に重要な制度です。同時にいくつかの問題を抱えたものでもあります。世間の関心が高まったことを良い機会と捉え、制度をめぐるごく基本的な情報をまとめてみました。次長課長・河…

≪自由≫ < 自己責任の時代

ABC2011Winter_065 / TAKA@P.P.R.S 『君たちには無限の可能性がある』 みたいな話はよく聞くし、子供たちには可能な限りそう言ってあげたくなるもの。でもそれは、誰もが知っているように、方便である。客観的に見て、人々の選択肢は、各個人のもつ環境によ…

自己目的化するマナー。ルールに思考停止する日本社会

Canon FT finder. / MJ/TR (´・ω・) 最近の過剰コンプライアンス、「ルールだから守れ!」の風潮にうんざりしてきた。その関連でずっと違和感を持っているのがマナー問題だ。なんかもうマナー原理主義者(と思わず言いたくなる人物)が多すぎる。いまやマクド…

『朝生』時代の終焉と、『ニッポンのジレンマ』の残念さ #NHK

元日にNHKで放送された『新世代が解く!ニッポンのジレンマ〜震災の年から希望の年へ〜』を見た。1970年以降生まれ、いわゆるロスジェネ世代の論客を集めた討論番組で、日本の政治・社会システムに対する「若い世代(僕らと同世代)の声」がじっくり聞け…

人々の「不安」が生み出す自己責任社会

渋谷 望(千葉大学文学部行動科学科准教授)氏のレポートを紹介した、以下のエントリーが面白かった。日本の現状を読み解く鍵になると思うので、いくつか引用。 ポスト総中流社会におけるナショナリズムのゆくえ 渋谷 望 - garage sale そこ(三浦展の『下流…

「オトナ」のせいにする大人たち

曾經,你是我的唯一 / Pearl Hsieh※2011/8/20 タイトルを変更しました。 子供の頃、僕たちは「オトナ」を敵視していた。 社会という得体の知れない巨大な存在、それを作り出したオトナたち。自分が望んだわけでは無いのに、既にそこに在り、そこで生きる事を…

多数派の余裕がムカつくんですけど

炎上し暴徒が叫ぶ、故郷イギリスの今(2) - Time Out Tokyo (タイムアウト東京) London の暴動(私の体験) - makotoiの日記:from London イギリスの暴動を受けて、移民問題について考えていた。日本では移民受け入れに慎重な姿勢が根強いが、今回の事態を目…

一緒に考えよう原発政策(高円寺→札幌のデモを経て)

震災からちょうど3ヶ月だった6月11日、全国一斉に行われた反原発デモ。 6.11 脱原発100万人アクション | -Action June 11: No Nuclear Power 先月末に高円寺から札幌市に移住し、今回はさっぽろピクニックデモに参加したのだけど、率直に言って、札幌でのデ…

「都会は明るすぎたから、節電する位でちょうど良い」ってそりゃアンタは良いだろうけど・・

関東の計画停電で、東京もすっかり暗い夜が続いています。最近少しマシにはなったものの、新宿なんかはネオンの照明とともに活気まで失われちゃってますよね。 節電中のJR高円寺駅。2011/3/20撮影 とはいえ、現時点では多くの人にとってほとんど影響のない範…

孫正義氏の原発への問題意識がパネェ件

ソフトバンク社長の孫氏が、積極的な震災支援に乗り出して話題になっています。 東日本大震災 ソフトバンク孫氏 個人で義援金100億円 (毎日新聞) 特に原発問題に関して、危険性やエネルギー政策の転換を強く訴えており、一部では「不安を煽るな」という…

自分、そして未来の子供たちのために

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)城 繁幸 光文社 売り上げランキング: 5154Amazon.co.jp で詳細を見る社会人4年目を迎えた私とって非常にタイムリーな1冊。 本書は「昭和的価値観」の根源にある年功序列制度の問題を指摘し…

「テポドン2号」の報道に危機感を持った

政府、北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射を確認 「ミサイル、ミサイル」とニュースで連呼されてますけど、ちょっと冷静になるべきかなと思います。 自衛の為の迎撃については、最悪必要となる可能性もあったわけですが、現時点では、「ミサイルかもしれない飛…