花粉症の症状を劇的に改善する、たったひとつの方法

春に向けて、そろそろ花粉の飛散が活発化するシーズン。毎年のように、『今年の花粉は、例年の○○倍!』と騒いでいるような印象すらありますが、花粉症を患う人々にとっては、さぞ憂鬱な季節でしょう。


花粉飛散量、今春は昨年の8・5倍史上2番目に: YOMIURI ONLINE


時期こそ違いますが、私もイネ科の花粉アレルギー持ちで、スギやヒノキのピークが過ぎた頃から、辛い鼻水・鼻詰まりに悩まされていました。しかし現在はその時期が来ても、一切ストレスはありません。体質改善に成功して、花粉症と決別したからです。今回は、私がいかにして体質改善に成功したかを書いてみたいと思いまつ。

花粉症を克服するためにやったこと

1日の食事量を半分にする。


あい、たったこれだけです。(これだけ、と言っても結構大きな変化ですけどね)
さて、一見関係なさそうな食事量のコントロールですが、なぜ花粉症に対して効果があるのか。その理由を以下に述べましょー。


但し断っておきますが、私は医者でもなければ、その道の専門家でもないので、これから紹介する話は、書籍で得た知識(後述)と自身の実践に基づいた内容になります。その点をご理解いただける方は、ぜひお読みください。

花粉によるアレルギー症状が起こるメカニズム

アレルギー体質というのは、体内に特定の抗原が入って来た時に、過剰な免疫反応が起こる状態。これは誰もが知っていることだと思います。
問題は、アレルギー反応が起こる原因がよく分かっていないことですよね。医師の診察を受けたとしても、「体質ですね」とか「原因は人それぞれ」と言われるだけで、効果があるのか無いのか分からない治療を長期に渡って続ける、というケースが多いのではないでしょうか。


花粉症に限らず、アレルギー反応は宿便が原因で起こります。宿便とは、排泄し切れずに腸内に残り続ける便のこと。腸内の残留物は、もちろん元々食べ物です。食べ物を体温に近い温度の場所に長時間放置したらどうなるでしょう?腐りますよね。宿便が溜まった状態というのは、腸内に腐敗したものを抱えている状態です。

腐敗物質からは有毒なガスが出ます。これが腸から血液に吸収されて、全身に回るのです。この毒素は、頭痛や肩こりをはじめ、様々な不調を引き起こします。


さらに、腸内に溜まった宿便は、消化の際に腸壁を傷付ける原因になります。実はこの傷口からアレルギー物質が吸収されることこそが、アレルギー反応が起こる原因になります。逆に言うと、腸が正常な状態であれば、多少の抗原が体内に入ってきたところで吸収されないので、アレルギー反応は起こりません。


このメカニズムでいえば、なるべく宿便を溜めない事が、花粉症克服の鍵になります。そのための実践が『1日の食事量を半分にする』ことです。宿便が溜まり易い食生活とは、満腹を感じるまで食べる食事(過食)や、たんぱく質・油・砂糖などの消化負担の大きい食品を日常的に摂取する事、などが挙げられます。

ちなみに、「毎日快便」という人でも、じっさいには完全に排泄し切れていないケースがほとんどだそうなので、自覚のない人ほど注意した方がいいかも・・・。

一般的な対処法の問題点

花粉症対策情報は、毎年様々なメディアで取り上げられるし、対策グッズも年々すごいのが出てきます。こんなのとか。でも、なかなか「コレは!」と言うものには出会えないのが現状でしょう。一般的な対処法で思う様に効果が出ない理由は、「体内への侵入を防ぐ」ところに重点を置いているからです。眼鏡にマスクをしようが、微細な物質はどうしたって皮膚表面や呼吸とともに入ってきちゃう。「なるべく入れない」ことは重要ですが、100%防ぐことはほぼ不可能ですよね。


ではどうするか。「体内へ侵入されても平気な身体を作ること=体質改善」こそが花粉症の対策として最も効果的、かつ唯一の方法じゃないでしょーか?

体質改善はなぜ難しいのか

「体質改善」と言うと、「いやいや、それが出来れば苦労しないんだよ!」とツッコミがきそうですね・・!実際私も、病院通いしていた頃には「体質改善が大事だね」と毎回の様に言われていました。でもお医者さんは有効な手段は提示してくれません。コレ、通院を続ける上での最大のストレスだよね・・・。


たしかに最近は薬や医療機器も発達しているので、それなりに有効なものも無くはない?ですが、それでも所詮は「それなり」。なぜ、最新の治療法を持ってしても体質改善には至らないのか?それは食事による体調への影響度が、圧倒的に大きいから。もうこれに尽きると思います。要は焼け石に水状態なんですよ。


医食同源という言葉は、もはやカジュアルに消費されるものになっているけれど、「正しい食事が身体を作る」という思想は、まさに真理ではないかなと。あ、うさんくさい?

現代人の病気の原因は、「食べ過ぎ」

食事の重要性など、誰もが理解していると思います。しかし、一般に「正しい」とされている食事法は本当に正しいのでしょうか?
あえて言い切ってしまうけど、私は「1日3食」「摂取カロリー1800kcal」に代表される現代の食事生活の常識は、完全に間違っていると考えています。これでは食べ過ぎなんです。ましてや間食や1回の食事量がオーバーしがちな現代の食生活は、完全に身体の許容量を超えており、これが宿便となり、不調を生む結果に繋がります。


解決するたったひとつの方法は少食生活に変えることです。私が実践している食事法は「朝食抜きの1日2食」が基本で、世の常識からすればトンデモな習慣でしょう。一応、この方法が理に叶っている根拠として、以下が挙げられます。

摂取カロリーの目安のウソ

1日の摂取カロリーの目安(1800kcal)は、消費カロリーを基準にエネルギー源をほぼ100%ブドウ糖として算出されたものです。ブドウ糖が体内に豊富にある場合は確かにその通りです。ところが、ブドウ糖だけでは不足する場合には、別の物質をエネルギー源として使う仕組みが、人間の身体には備わっており(飢餓に対応するための動物的な備えです)、目安量までのブドウ糖の摂取は必要ありません。この理由から、「朝食を抜く⇒ブドウ糖が不足する⇒脳が働かない」は成立しないことになります。朝食を日課にしている人がたまに抜くと、一時的な生活リズムの乱れとして違和感を感じるのはたしかですが、それは習慣を変化させた初期の症状にすぎません。

午前中は排泄の時間帯

朝食を抜くもうひとつ大きな理由は、午前中は「老廃物を排泄して、胃腸を休ませるべき時」だからです。身体の重要な機能である新陳代謝のシステムには、消化排泄という二本の柱がありますが、両者とも多大なエネルギーを消費する運動であるため、両立はできません。消化にパワーを使っている最中は、排泄が疎かになるのです。排泄が滞ると、胃腸への負担が増し、結果的に消化機能の低下も招くという悪循環に陥ります。


先に述べた通り、宿便(老廃物)を排泄する事は非常に重要です。そのためには、1日の中で「消化よりも排泄に集中させてあげる時間帯」を作る必要があります。1日の中でも朝が良いのは、起床後の数時間が排泄を促す物質の分泌が最も高まるからです。また、1食抜きの重要なポイントは、胃腸を休ませる時間をなるべく長く取る(基本は18時間以上。ただし2時間程度までの誤差は許容)ことなので、夕食後〜翌日の昼食までの時間を確保するのが、生活リズム上やりやすいという理由もあります。


とにかく現代医学の問題点は、「摂取」の重要性を強調することに対して、「排泄」の視点がないことなんです。


ただし、先に「一応」と書いたのは、ここまで書いたことは医学的に証明された内容ではあるものの、反面、医学界の中でもコンセンサスを得ているとは言えないのが現状らしいためです。私は実践をとおした実感をもとに「正しい」と判断していますが、その点には留保がつくことを補足として述べておきたいと思います。

少食の具体例

  • 朝食:なし(または、果物・野菜ジュース程度ならOK)
  • 昼食&夕食:動物性たんぱく質・脂・砂糖をなるべく控えて、腹八分目
  • 間食・夜食:なし
  • 十分な水分摂取(水)


本気の少食はもっと厳格なメニューがありますが、ひとまずはこれくらいが目安になるでしょう。栄養バランスを考慮すると、ご飯を米から発芽玄米に替える等、「少量でなるべく栄養価の高いものを摂る」ことが重要になります。大豆食品や野菜、果物が中心の食事ですね。肉食や間食は極力避けるのがベストですが、100点を目指さず70点を継続するくらいの気楽さがちょうど良いと思います。


もうひとつ大事なのは、水をたくさん飲むこと(1日1.5〜2L)。物を食べるとトイレに行きたくなるのは、胃腸が刺激されて排泄が促されるためですが、水を飲むことで同様の効果が期待できます。なので午前中は特に重点的に飲みましょう。水分摂取と言っても、お茶では駄目です。利尿作用があるので、水分を摂取したことにはなりません。お茶・ジュース類は、あくまでも嗜好品として嗜む感覚が適当。

少食の効果・効能

ここまで読んで頂いた方は薄々お気づきかと思いますが、少食の効果は花粉症だけに留まりませぬ。徹底した少食は、アトピー難病クローン病ベーチェット病、リウマチ等の改善実績あり)にさえ効果があると言われています。大きな持病で悩んでいる場合を除けば、上で紹介したようなレベルの実践で十分改善は見込めます。


私の周囲でも、複数の人がその効果を実感しているので、その一例を紹介します。得意気にね!

  • 数十年来の花粉症・鼻炎の症状が劇的に改善した。(しかも1週間程度で)
  • 睡眠の質が上がり、短時間睡眠が可能になった。寝坊、日中の猛烈な眠気が減った。悪夢にうなされる頻度が減った。
  • 口内炎ができにくく、治りも早くなった。
  • 偏頭痛の症状が出なくなった。
  • 風邪をひきにくくなった。
  • 乾燥、肌荒れ、ニキビ、アトピー性皮膚炎が改善した。
  • 慢性的な腹痛・下痢が改善した。
  • 生理時の症状が軽くなった。
  • 体臭が軽減された。
  • 10キロ前後のダイエットに成功した。
  • 彼女にも、「前より男前になったね」と言われます。


おお・・。なんか怪しすぎる・・・!!とはいえ事実なもんは仕方ない。。
私は少食生活を始めて3年目になるけど、いまや食べ過ぎた時の倦怠感や、体調不良は顕著に自覚します。慢性的な体調不良が改善すると、身体の不調に敏感になるので、自覚的に体調のコントロールができるようになるんですよね。私の場合、つい過食して食習慣が乱れると、真っ先に鼻詰まりが起こるのですが、これが「サイン」となってブレーキをかけてくれています。


ちなみに、痩せすぎの人でも体調に不安を感じるならやってみると良いです。
「食べても太らない」というのは、胃腸が貧弱なために摂取したエネルギーを上手く吸収できていない状態なので、「太らないから食べる」は完全に逆効果です。(実際私は痩せすぎで、完全にこのタイプでした)


お金も手間も掛からないし、気になる方は騙されたと思って、まず3日間試してみてはいかがでしょう。「こんなの信じられるか!」と結論を出すのは、きっとそれからでも遅くはないはず。「1日3食という正しき習慣」が、あなたにとって本当に守るべき大切なものか、1度冷静に見直してみる価値はあるかもしれません。