ウェブ時代を生きる幸福感

私の未来はいま、希望に満ちている!そんな気分にさせてくれる1冊に出会った。



本書は、数年前にベストセラーとなったウェブ進化論での思想をベースに、梅田氏(id:umedamochio)が提案する「これからの時代の生き方」が記されている。今回、ウェブ人間論ウェブ進化論ウェブ時代をゆく、という流れで一気に読んだ。

私は一応、IT技術者という仕事をしているけれど、職業を問わず、生き方・働き方を考えさせてくれる1冊だと思う。自分と同世代の人には特におすすめしたい。

私はこれまでずっと、個人の(もっと言えば自分自身の)持つ可能性は限りないものだと信じながら、反面で心底そう思えないような感覚や、その可能性を開花させられないのではという不安、言いようのない閉塞感を抱えていた。それは言い換えれば、社会や組織、人間関係等の枠組みに囚われることを嫌いながら、そこから抜け出すことを恐れる自分自身への鬱々とした怒りのようなものだ。

本書には、その状況を打開する答えそのものは当然書いてない。ただ、私には限りなくそれに近い、ヒント以上の言葉を貰ったように思う。全編に渡って貫かれる、ネットが実現する新しい社会の在り方の可能性、そしてそれに対するオプティミズムは、今の時代・今の日本に欠けている要素そのものだし、青臭いようだが、私が探していた「希望」がそこにはあった。
「好きを貫く?結構じゃあないか!」

梅田氏のそんな激励の言葉に胸が熱くなる。今の日本にこういう明るい未来を語れる大人がどれだけいるだろう。今はまだ「光」の存在に気付いただけで、何かが動き出したわけではないけれど、それでもこの先(未来)に、確かに在る明るい場所を感じ取ることができた。自然に勇気が沸いてくるようだ。

私は自信を持って、自分の「けものみち」を進んで行きたいと思う。
この時代に生まれてきてよかった!